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映画 『人生万歳!』 [Movie]


人生万歳! [DVD]

人生万歳! [DVD]

  • 出版社/メーカー: アルバトロス
  • メディア: DVD



『人生万歳!』(2009年/アメリカ)

予告編 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=z-m6aIJXZe0
この予告編の雰囲気、そのまんまの映画です。

感想を一言でいうと、「いつものように」「普通に」面白かったです。
「いつものように」「普通に」面白い作品を、70歳をいくつか過ぎても、1年に1作のペースで、当たり前のように作っている。こんな監督は稀ですよね。できるだけ長く、愉しませてほしいですね。

概していえば、「ウディ・アレンの洒脱なラブコメディ」という「ぼくたちがよく知っている面白さ」の枠から何もハミ出ていない。だからといって期待を大きく上回らないことに、不満などまるでない。こちらとしては毎回「こういうもの」を愉しみたくて観るんですからね。「ああ、うん。これこれ(笑)」というね。

ウディ・アレンの近作でわりと顕著になってきているなと感じるのは、「自由」になってきているってところですね。
リアリティに縛られていない。登場人物にとって都合のいい展開、そんなにうまくいくか?(現実では)というような「ありえない」ハプニングや偶然を、ぬけぬけと入れてくる。「別にいいじゃん。なんたって、これ、結局映画なんだし」みたいな、肩の力がこれまで以上に抜けたリラックス感というか。

CGなんてゼロだし、そこで起こっていることは日常の延長のような「小話」なんだけど、よくよく見ていると「そりゃねえよ(笑)」と突っ込みたくなることがたくさん起こっています。日常ファンタジー、とでも呼びたくなるような。
それが、おいしいけどそのままで食べるには物足りないパイ生地へ、甘いクリームやバニラアイス、色とりどりのフルーツで彩るような、茶目っ気に満ちたキュートな作り方に思えるのです。
そう、少女が自分の好きなようにケーキを作るように、映画を作っているような感じがするんですね。


内容は、この邦題そのまんまですね。「人生万歳」。「リア充万歳」と言い換えてもいいと思うんですけど(笑)
人を好きになったり失ったり好きになったり失ったりして生きている、滑稽でまじめで愚かな僕たち人間のことが、大好きなんだよ、君たちもそうだろ?ということを言っていると思いますね。
(作中、主人公が「こちら側の、映画を観ている観客」に向けて、何度も話しかけてきます。こういう茶目っ気も最近よく見られますね)

いや、結構笑えますよ。
偏屈で口の悪い、世をすねたインテリジジイのとこに押しかけてきた、純粋天然少女、追いかけてきた彼女の保守的な(本性は○○な)両親を中心に、ドタバタと恋愛狂想曲がくり広げられます。
あと、毎度のことながら、女優がかわいい。とてもとても可愛いです。可愛く撮る。どこからこんな子見つけてくるの?ってかんじ。
まあだからつまりは、いつものウディ・アレンですね。




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